話は難しいですね

雑感

メーデーで日本共産党を代表して、久しぶりに挨拶をさせていただいた。ぼくの話はおそらくは間が悪い。いつも一方的に聞いてもらうような感じになる。聴いている人との呼吸の取り方が悪い。どうすればいいか、いろいろ考えてもいるがうまくいかない。写真はメーデー会場の展示物の写真。

午後は、美浜町から議会広報特別委員会が、わが議会だよりへの視察にやって来るので対応した。こちらの方は、挨拶の準備をしていなかったので、今日朝からの美浜町議会の一行の行動を局長から聞いて、それに合わせて話をすることにした。たまたま、天野の世界遺産を見た後、帰り道で昼食をとられたようだったので、そのことにも触れさせていただいた。

説明はいつも30分、途中で集中力の切れかけた方がいるようだったが、ぼくは、その人に働きかけて集中力を回復してもらうすべを持っていない。単調な感じになってしまうのがぼくの弱点だろう。質疑応答になると、自由度が高まるので楽しいやり取りになった。
何度もかつらぎ町の議会だより編集委員会は視察を受け入れている。視察に来て下さった議会の聞きたいことが、どういうものかによって、視察の内容は違ってくる。相手の苦労話も出てくると場は盛り上がる。
今回は、美浜町が発行されている議会広報の紙面について、率直にアドバイスをしてほしいという意見を求められた。「話しにくいとは思いますがぜひ」という委員長のすすめによって、思っていることを伝えさせていただいた。これは初めての体験だった。

夜、読みかけの本、『トークの教室』を読み進めた。放送作家藤井青銅さんのこの本は面白い。有名なアイドルたちがラジオ番組を担当し、トークをはじめるときに、放送作家はアドバイスをするのだという。
トーク原稿を文章で書いてしまうと、人はそれを読んでしまうのだという。文章を読むとどうしても「読んでいる感じ」がリスナーに伝わってしまう。藤井さんのメモ書きは、かなり幅を持たせたもので、文章にはなっていない。いわば「読まれない」ような工夫をしている。そのメモ書きに触発されて、話が自由に広がればいいし、テーマからそれてもかまわないが、テーマに戻ってくるようにしないと話がまとまらないというようなことが書かれていた。
本の中に「ビートたけしのオールナイトニッポン」のエピソードがあり、よく聞いているとトークには7分ごとに呼吸を整えるような、息をぬくようなところがあることに気がついたという下りがあった。人間の集中力は7分、そこで一息置くことの大事さが書かれていた。7分、ブレイク、7分これを2回続ければ30分になる。こうやってトークを組み立てるのがいいということだ。なるほど。これは講義にも演説にも役に立つだろう。

ぼくの話が単調なのは、息抜きがないところによると思われる。いいことを知ったので、これを早速生かしたい。今度の議会だよりの視察は7月1日。そのときにはこの本を役に立てよう。そう思った。ハウツー本は「読んで分かった」では何も身につかない。読んで実行に移して、考えてまた実行するという繰り返しが必要だ。生かしたいといっても、すぐにはうまくいかない。でもここから努力が始まる。

ぼくの一般質問も、単調だといわれたことがある。そうだろうなと思う。ただ一般質問の方は、キャッチボールをするので、そこに変化がある。キャッチボールをしながら本質に迫っていくので、ダイナミズムがある。今度からは原稿のすべてを渡すのではなく、質問する内容を箇条書きで伝えるようにしたいと考えている。真剣勝負のダイナミズムを取り戻しつつ、しっかり準備してもらうよう改善する試みをしたい。一般質問については、一生懸命やっているだけなので、話の話術とはほど遠いが、『トークの教室』から得ることはあるだろうと思いつつ、この本を貪りたい。


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雑感

Posted by 東芝 弘明